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短編映画「ここから」スタッフインタビュー 澤口明宏監督

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神田組第一弾「ここから」のインタビューシリーズも最後となりました!
ラストを飾るのは澤口明宏監督です。澤口監督どうぞ宜しくお願いします。

映画監督・脚本・編集・カラリスタ
1982年生。秋田県出身。文教大学時代、佐々木昭一郎氏に師事。
日本大学大学院芸術学映像芸術専攻修士
アプリケーションや技術に精通し、映画、PV、VPなど多種多様な映像を制作する
オールラウンドディレクター。

●はじめに「ここから」の脚本を読んだときの印象はどんな感じでしたか。
『脚本家の川原田さんとは結構やることが多くて、
2013年か2014年に作った高校生2人の話で、
「片道キャッチボール」っていう映画があったのですが、
それに結構似てるなって思いました。
「片道キャッチボール」は主人公が高校生だったんですけど、
その主人公が大人になったという感じというか
つながった作品のように思えました。
今回はラストのところとか、女のいじらしさっていうか、
そういった部分を感じたので、
どうせなら、そこをもう少しコントラストをつけてやりたいなと思いました。』

●登場人物のキャラクターについて、作品全体の方向性を決めたのはどの段階ですか。
『全体の方向性が決まったのは、わりと初校あがってきたときです。
例えば、もっと夢見がちであるとか、
男の子の方はなるべく一直線だけど
周りのことをあまりみることができなくなってしまう感じで、
逆に女性の方は冷めてて、ちょっと小悪魔的に利用してという感じ。
一稿を読んで全体の構成を決めて、がっちり決めはじめたのは
役者さんと本読みしてからです。』

●自主制作映画を手掛けるときに大事にしてる点は?
『スタッフとキャストです。
同じ方向をみてくれる、やる気があるスタッフたちとやるようにしています。
映画は監督のものって言いますが、カメラマンはカメラマンとして
物語を切り開いてもらいたいし、録音さんも録音さんで声の張りだとか、
ここはシーンに合わないからもっと張った方がいいだとかを
それぞれのポジションとして提案しやすいようなチーム作りを考えてます。』

●撮影前と撮影後で苦労した工程はなんですか。
『撮影前は作品の案を生み出すのが大変で、
撮影中は香盤を気にするのが大変です。
一応日暮れで計算して香盤組んじゃっているので
香盤を飛び越すと押してもいいから撮るっていうのが
できない撮影だったんで、今回は香盤を気にしつつやりました。
あと初めて組むカメラマンだったんで脚本をちゃんと理解できているかや
イメージに合ったアングルになっているかとかは撮影中も気にしていました。
撮影後はまた作品を再考築する感じで、
撮影前は完璧だと思って撮影に入るんですけど、
画をつないでもう1回再構築する上で1番伝えやすいのはどこなのか?
ということを考える苦しみがありました。
あとは画質がポスプロ向けできているので、
ポスプロってことで単純に時間がかかるっていう…
まぁ、そこが楽しい部分ではあるんですけどね。』

●神田や神保町にきたのは初めてですか。
『友達でパワースポット好きがいて、(パワースポットを)探してくれと言われて
神田明神さんがあって、お祓いもしたいということだったんで探したら、
神田明神さんはお祓いができるかつパワースポットだったんで
行ったことがあります。
あと、本好きの友達がいて神保町で古本をみようということになって
それに付き合いました。
撮影できたのは初めてです。秋葉原ではあるんですけど神田はないです。
撮影で印象に残ったのは神田明神さんです。
あんなに協力的でロケで占拠してて大丈夫な場所って意外と少ないです。
ただ、次にロケにくる人のためにきちんとマナーは守りました。
神田明神さんにはまた撮影で行きたいですし、個人的にも行きたいです。
結構秋葉原にいることも多いんで。』

●一番こだわったシーンは?
『絵馬の周りをぐるぐる回るところです。全部こだわってはいるんですが
作品の中でフックがどこかと言われたら高校生と現代を
ぐるぐる回ってるところです。
脚本の中では、振り返って笑顔になって絵馬のところに行くっていう
その1つが前になるのだと思うのですが、
画的に面白いのはぐるぐるとまわるシーンだと思います。』

●撮影中のエピソードはなんですか?
『雨です。途中で晴れてしまったりして、、、
最近天候に恵まれない撮影が多いです。
途中でつながらなくなる場合があるので怖いのですが、
今回は順番にとっていたので大丈夫でした。
むしろ、いい絵が撮れていると思います。
あとはスズメ蜂です。焦りました。笑』

●これから映画製作の場にはいりたい人へのメッセージ
『僕が1番尊敬している佐々木昭一郎さんという大学のときの
ゼミの教授なんですが、卒業するときに
「後悔するんだったら作らないでください」という言葉を
僕に贈ってくれたんですね。』
すごく印象的で、今も忘れずその言葉を意識して作品と向き合っています。
仕事でも自主制作映画ぐらい予算がない時があったりして
「あの予算だからこんなもんでいっか」ていうのと
「でも、それって為にならないよね」「限界まで挑戦すべきだ」という
2つの相反の中で間を見つけて仕事をしています。
もちろん納期があるから、いつも納期ぎりぎりになるんですけどね(笑)

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