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学生スタッフ辻原薫さんにインタビュー「どうして映画祭に関わろうと思ったの?」

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神保町映画祭を運営する「神田組」の学生スタッフ、辻原薫さんにインタビューをさせて頂きました。
根は真面目で、負けず嫌い。ちょっと個性的な女子大生の辻原さん。
講義に、映画祭に、街づくりに。様々な人、事に向き合って、貪欲に行動的に頑張る辻原さんのストーリーです。

<辻原薫さんプロフィール> 
栃木県出身。明治大学文学部文学科演劇学専攻2年生。
2016年3月より神保町映画祭実行委員に参加。学生スタッフとして奮闘中。
現在はイベントディレクターとして、主にリターンズ上映を担当。

―大学の専攻と街づくりが重なるかもしれない。
志帆:どうして、映画祭に関わろうと思ったの?
辻原:もともと、「明大町づくり道場」っていうのに入っていて。神保町って、面白い街だなぁと思っていました。
道場生とかもそうなんですけど、街づくりに興味がある人って、そういう勉強をしている人が多くて。
政治経済学部の人とか、マネジメント的な意味で商学部の人とか。
その中で私は、文学部で演劇学を専攻していて…。なんかこう、どうして演劇を専攻している人が街づくりを?って。
志帆:ね、不思議だよね。
辻原:大人に何の勉強してるの?って聞かれて、演劇って答えるんですけど。
確かにちょっと変な感じがあるなって思ってて。
神保町映画祭自体は、本当に去年の11月位に何となくFacebookで流れてきたのを見て、
あぁ、そういうのがあるんだなぁとは思ってたんですけど。
それから少しして、2月に、またそういう募集の記事があがってて。
志帆:スタッフ募集みたいな?
辻原:はい。流れてきてて。ちょうど一年生も終わって、新しく二年生になるし。
新しく始めるのになんか丁度いいかなっていうのと…。
映画がやっぱり演劇的というか、文化的なものじゃないですか。
だから、今自分が大学でやってるものと街づくりっていうのが、重なるものかも知れないと思って。

どんな形でも良いから関わらせて欲しいなっていう気持ちで応募しました。

―プルプルしながら、「イベントディレクターしたいです…」って言ってました(笑)
志帆:そうなんだぁ。でも、なんで、イベントディレクターなの?
辻原:応募の時に選べたんですよ。希望する部署を選んでくださいって。
選択肢が、会計と宣伝女子と、神田組ボランティアと、イベントディレクターがあって。
その中で、イベントディレクターだったら、イベントをディレクトするってことだから、
たぶん町づくり道場の企画とか運営に近いかもって。
それだったら分かりそうと思って、一回行ってみようと思って応募してみました。
志帆:とりあえず始めてみようって?
辻原:そうです。
志帆:なんかこわくなかった? 最初って正直、得体知れないじゃん?
辻原:そうですね。だから、一回会って話聞いてみようと思って。
その後、ちょっと思っていたのとは違うんでって、調整とかお願いできるかしらって。
志帆:なるほど。行動力が凄いってことだね。で、スタッフさんに会ったの?
辻原:3月のリターンズ、里さん(事務局スタッフ)に「ちょっと来てみる?」って言われて。
志帆:あ、見学おいでって軽い感じで?
辻原:そういう感じで、ちょっと手伝ってくれても良いよって言われたんで。あ、じゃあ、お手伝いしながら、他の人とか紹介してもらいたいですって言ったら、結構ハードに。
志帆:巻き込まれた?(笑)
辻原:ハードに巻き込まれて(笑)
最初は椅子とか出したりして、何となく見てればいいのかなって思ってたら、「この子がこの間ディレクターに募集してきた子です」って、久那斗さん(プロデューサー)に紹介されて。
そうしたら、いきなり「君はどっちがやりたいの? 本当のディレクターとただのボランティア。
ただのボランティアでいいなら、机の並べ方とかそういうのしか教えないけど、イベントディレクターやりたいんだったら、
めっちゃ厳しくするよ。でも、その代り得るものは大きいと思う」って。えぇぇー!! ひーっ!!て。
志帆:うわぁ…、なんか突然良く分かんないプレッシャー掛けられたって感じだね。
辻原:そんなこと突然言われたら…、そんなこと言われたら、イベントディレクターやりたいじゃないですか。そんな机とか……。

だから、プルプルしながら「イベントディレクターしたいですぅ…」って言ってました(笑)

―全体と細部。自分と相手のバランス。
志帆:具体的には、どんなことをしているの?
辻原:リターンズ関連ですね。5月は、上映作品や、尺とか選んで決めて、監督に連絡取るっていうのと。
インタビューの日時決めました。初めてだったので、逐一、里さんから言われて、私がわーってやるみたいな。
志帆:おぉ、手配全部やってくれたんだ。何が大変だった?
辻原:相手の監督さんが、お仕事なさっている方が多いのでお忙しくて…。
なので、こっちにプライオリティ置いてくれとか言えないし、とはいえ、撮られた作品を私たちが上映したり、配信したりするわけなので、ある程度ご協力を頂きたいなと思ったり。そういうバランスが難しかったです。
志帆:そうだよねぇ。相手方がいることだもんね。他にはなにかある?
辻原:結構目の前の対応に、誰々さんが返事くれないとか、そういうことに追われて、全体のタイムスケジュールとか、
つい、うっかりしてしまいがちなんです。
イベントディレクターって、全体を知っていないといけないけど、ちっちゃい事…、いつ登壇者にお水を渡すとか、
控室はちゃんと綺麗にしておくとか。受付の配置とか、椅子の間隔とか…、細かい事に気を配りながら、大きいところも出来るかっていうのが大切なんだなって学びました。

―就活にも自然と役立つと思う。だって、予測変換が…(笑)
志帆:逆に楽しいことはなに???
辻原:楽しいことは……。スマホで、「恐れ入ります」と「宜しくお願い致します」と「お疲れ様です」と「お忙しいところ恐縮ですが」が予測変換で凄くスマートに打てるようになりました(うふふ)
志帆:ハハハハハ(笑)え、楽しいことそれ?(笑)
辻原:「よ」ってやると、宜しくお願い致しますって、凄くスムーズに打てます(笑)
志帆:まぁ、そうだね(笑)学生だけで一緒にいると絶対ありえないよね。学生さんが、大人と触れ合う機会って、なかなか…。でも一年生から道場とかやってるからそうでもないのかな?
辻原:そうですね。でも、その頃より慣れましたね。昔は、迷いながら本当ぎこちない文章を送ってたんですけど、最近は割とサササって。
志帆:それは誰かから指導を受けたの? それとも、自分で調べたりとか? 変わっていった?
辻原:自分の中で、ある程度こう書けばいいっていうか。
これから多分就活をする際、初めて大人の人に送る文章って、どうしたらいいんだろうって。
ビジネスマナーって(汗)とか焦ったりすると思うんですけど。そういう不安はあまりないですね。
とりあえず、今は最後に「何卒宜しく」って付けておけばいいんだって(笑)

―プロデューサー的視点が育ってきた。新しいことが出来るかもって。
志帆:まだ3か月しか活動してないけど、何を得ましたか?
辻原:打ち合わせのやり方、どういう手順踏めばいいのかとか、どういうメールを送ったら失礼じゃないとか。
いつまでにこれをしたかったら、何時までにこうするとか…。
志帆:あぁ、スケジューリングとタスク管理!
辻原:そんなうまくは出来てないですけど。どっちかっていうと、あの時やっておけばよかったのにーとか。
なんでしなかったんだろうとか反省も多いです…。
あとは、町づくり道場の活動と、神保町映画祭の活動をどっかで絡められないかなって。
そういうことを考えられるようになりました。
志帆:全体を見て、絡めて、新しいものを生み出したいっていうプロデューサー的な観点が身についたって感じかな?
辻原:そうです、そうです! 今までは、ただ、毎回毎回イベント楽しいし♪って感じだったんですけど、新しいことを出来るかもっていう。私が窓口になって、みんなに新しいことを紹介できるかもしれないって思うようになりました。
志帆:いいね、夢が膨らむね!
辻原:今までは、何かイベントがあると、普通に目の前の言われたことをするだけだったんですけど。
今は、この映画祭がどこを目指しているのかとか、そういうところをきちんと知らなくちゃいけないっていうのを、
意識できるようになりました。
志帆:素敵なマインドだね。じゃあ、プルプルしながらやりますって言って良かったね(笑)
辻原:はい(笑)

―私が一番神保町を好きだし、一番大切に思っているので。
一番映画祭に誠実なスタッフでありたいなと思います。
志帆:これから、学生スタッフさんも増えると思うけど、そうなったら学生チームのリーダーだよ?
辻原:そうですよねぇ。そもそも、もっと学生スタッフがいると思っていたので。
志帆:そうだよね。現段階では、神田組唯一の学生イベントディレクターだもんね。ドキドキしなかったの?
辻原:いや、なんか変な言い方なんですけど、逆に特別感…じゃないけど。
私自分にそんなに取り柄があるって思ってないんで、とりあえず、一人だけだったら、なんか、当てにはしてもらえるじゃないですか。一人しかいないから、有利かなって。

志帆:なるほど、その状況を美味しいと思えるのね。でも、もうプレミア感とか、もう出せないよ~?(笑)
辻原:うーん。色んな人が来て、もしかして、私より仕事のできる人がたくさん来て、
辻ちゃんより使えるって感じになるかもしれないけど…。
その中でもたぶん、私が一番御茶ノ水、神保町のことを好きだし、御茶ノ水に住んでるし、一番大切に思っているので。
学生チームの中で一番映画祭に誠実なスタッフでありたいなと思います。

志帆:いい言葉だね。私も辻ちゃんには、そうあって欲しい。今後はどうしたい? どうなりたい?
辻原:映画祭が、なんだろう。こう、認知されたいですね。やっぱりまだ、そこまで神保町映画祭が、監督さんや、皆さんにとってプライオリティが高い映画祭になってないって感じるので。そのためには、映画祭の質。毎回毎回のリターンズの質を上げなくてはいけなくて、でもその盛り上げるためにも、色んな映画監督に来て頂いて、直接お話しして頂きたくて、でも! そのためには映画祭の…っていう。
志帆:あぁ、ジレンマだね。認知度が上がって、皆さんの中でプライオリティが大きくなったら、確かにすべてが円滑に進んでいくもんね。
辻原:やったー! 神保町映画祭から連絡来たぞ! (キーボードを)カタカタカタ。行きます! 絶対行きます!って
なって欲しい。したいです。
志帆:うん、そうだね。一緒に頑張っていこうね。さて、言い残したことはありますか?
辻原:楽しいから、みんな来てね!ってことですかね(笑)

志帆:最後軽いな(笑)

自分の想いや考えをきちんと言葉にして、お話ししてくれた辻原さん。
「映画祭にこんなに深く関わることになってビックリしています」と本人はおっしゃっていましたが、大人の中で揉まれながら、
可愛がられながら、試行錯誤し活動している彼女はとても楽しそうです。
先を見据えながら、目の前のタスクを一つずつクリアしていく彼女の姿は、これから大きくなる神保町映画祭の姿と重なるものがあります。
大人も、こどもも、老若男女関係なく、たくさんの笑顔が溢れる映画祭を目指す、学生スタッフの成長にもご期待ください。

インタビュアー:志帆
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